社員インタビュー
現在は、山林や公園の緑化に使う苗木の育成・管理を担当しています。日々、経験を生かしつつ状況に応じて工夫を重ねていくので、何年やっていても飽きません。小さな種子から丹精込めて手をかけた苗木が丈夫に大きく育ったときは、本当にうれしくなります。種を取り、苗木を育て、山へ植えるという、環境保全のサイクルの一翼を担っていることにも、やりがいを感じます。
苗木と一緒に自分も成長できた。
この仕事は、天候や気温によってその日の作業内容が左右されてしまいます。季節や苗木のちょっとした変化に注意して、作業に遅れが出ないよう、先を読みながらスケジュールを組み立てていますね。苗木や樹木は、猛暑になっても虫がついても不平不満を言いませんが、ダメージを受けてしまいます。日々観察を欠かさず、先回りして対処しなければなりません。そんなふうに物言わぬ自然と向き合っているうちに、思いやりの気持ちが育てられたような気がします。この仕事を通して、人間的にも成長できたのではないかと思っています。
木も人も大切にする、温かい会社。
自然相手に仕事をする会社だからこそ、コミュニケーションを大切にする人が多いと思います。レクリエーションや交流なども盛んで、温かくてアットホームな会社だとしみじみ実感します。入社して今年で13年目になりますが、いつもやりがいを感じながら長く勤められたのも、会社のみんなのおかげ。最初は知識も技術もほとんどありませんでしたが、忙しい現場でもきめ細かくアドバイスをくれたりと、先輩方がしっかりとサポートしてくれました。林業や緑化は決して楽な仕事ではありませんが、自分が先輩方や自然に囲まれて成長できたように、同じ志をもつ仲間を育てていきたいですね。
人工造林や公園緑地の維持管理に携わっています。木は、植えたらそのままではなく、適切に管理していかなければなりません。一つとして同じ現場はないので、その場所ごとに特性や条件を頭に入れて維持管理作業を行っています。山や街に緑をつくる仕事は、これから先、ますます重要になると思いますね。
誰かがやらなければ、の誰かになること。
この仕事をはじめた頃は、正直、地味な仕事だなあと思っていました。誰にも注目されず、暑い日も寒い日も、静かな山の中で黙々と作業をするだけだと。ですが、工夫しながら植樹と維持管理をくり返す中で、自分が関わった森林が成長していく過程を目にし、その考えは少しずつ変わっていきました。当たり前ですが、木を伐ったら植えないと森林を守っていくことはできません。地味というより地道な仕事ですが、誰かがやらないといけないという使命感を強く持つようになりましたね。
未来を思い描いて、長いスパンで考える。
現場ではいつも、植樹地や樹木だけでなく、まわりの環境にも目を配らなければなりません。現況をしっかりと把握したうえで、何十年後かにこの木が生長した姿を想像しながら、一つひとつの作業を丁寧に行っています。森林や緑地を維持管理するということは、長期的な視点が必要不可欠な反面、自然が相手なので予測しきれない面も多い。何年やっていても難しいと感じますが、かけがえのない森林資源を生み出して後世に引き継ぐこの仕事は、カタチとなってしっかり残ります。林業ならではの醍醐味ですし、他ではなかなか経験しがたいのではないでしょうか。