事業紹介 Our Business

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佐々木産業有限会社

豊かな自然を次の世代へ
受け継ぐために。

清川事業所、湧別事業所の畑は、夏になると綺麗な緑色に覆われます。
露地で育った苗が畑やコンテナに植え替えられ、太陽に向かって伸びていく光景は、まるで小さな森のよう。
佐々木産業の仕事は「森をつくる」こと。小さな種の採取から始まり、試行錯誤を繰り返して良質な苗木を育てています。
数十年後の成熟した姿を見ることはないかもしれませんが、
ここで育った苗木が地域や自然環境を守ってくれると信じ、日々種苗の育成に向き合っています。

林業の仕事 Works

樹木も野菜や稲などの畑作農業と同じように、種を蒔き、苗を育てることから始まります。
その工程は育苗と造林に分けられ、その両方を佐々木産業、SF・管野が担っています。

種子採取事業

経験・実績が認められ、
種子採取事業に従事。

種子の採取は、優良母樹を育成している採取園にて、道内でも限られた事業者のみ従事しています。樹種によって大体の採取時期が決まっているものの、天候や気温次第でずれ込むこともしばしば。蓄積したデータや経験を頼りに最適な採取時期を見極めます。作業は高所作業車で木と木の間をすり抜け、枝を傷つけることなくできるだけ樹頭に近い位置に実った種子を採取。24メートルもの高所作業車を安全かつ的確に操作するには高度な技術力が必要です。さらに精選も重要な作業の一つ。未熟な種子を省き、より強い種子だけを残して適切な温度・湿度のもと保管します。

育苗事業

最新の高度機器を導入し
育苗技術を高度化。

道内最大規模を誇る総面積600平方メートル、3棟のコンテナ育苗施設「コンテナハウス」を所有。コンテナハウスは天候に左右されることなく湿度や温度を管理できるため、高品質な苗を育成できます。さらに効率化をはかるため、コンテナハウス内部には自動潅水システムを導入。少人数での管理が可能です。
耕作地は遠軽町と湧別町の二箇所に約90ヘクタール。広大な敷地でさまざまな樹種の苗木を育成し、安定生産を目指して日々切磋琢磨しています。それぞれの気象条件に合わせた育苗や、技術向上のための研究を重ねることで、より丈夫で健康的な苗木を効率よく生産することが可能です。

販売事業

国有林・道有林・一般民有林へ
優良苗木を納入。

収穫した苗は規格選別を行ない、また人の目によって生育の良し悪しを振り分け、優良苗木を出荷します。優良苗木とは成長に優れ剛性をもつ苗木を指し、サイズや根の張り、樹形のバランスなど細かな規格が設定されています。長年かけてその出荷実績を積み上げてきた佐々木産業。道内各地でこの畑で育った苗木が育成され、木材として活用されています。
現在では12種類以上の樹種を取り扱い、道内でも有数の出荷量を誇ります。さらなる出荷量向上のために、品質向上や生産量の増加、育苗作業の効率化を目指しています。

研究事業

佐々木産業×北海道立総合
研究機構林業試験場

美唄市にある北海道立総合研究機構林業試験場は、森林資源の循環利用促進や、森林の多面的機能の発揮を目指す研究機関。佐々木産業は技術力や設備を評価いただき、研究協力や推進協議会を通じて連携を密にしてきました。

クリーンラーチの
育苗

クリーンラーチとは、北海道立総合研究機構林業試験場がカラマツとグイマツを掛け合わせて開発した新品種のこと。成長速度が速く炭素固定能力も優れているなどの点から、生産量の向上が急がれていますが、開発間もないために種子からの生産に限りがあります。そこで挿し木による増殖技術[マイクロカッティング]を実践していた佐々木産業へ、同試験場から依頼を受け共同研究がスタート。挿し木による発根量向上、得苗率向上のために研究を進めています。

コンテナ
苗用培地の開発
及び製造

従来のポット苗での育苗に比べ、植えやすく除草作業も軽減でき、省力で大量の育成が可能なコンテナ苗。その技術向上のために、培地制作や安定生産を確保する手法について研究を進めています。